本来は携帯工具版のチェーン切りで行います
非常時にあなたを助けるかもしれないチェーン脱着スキル
5月、風張峠ヒルクライム中にディレイラーハンガーが折れてしまい動けなくなりました。
恥ずかしながら、ハンガー折れを想定した工具や装備を一切持っていなかった為、
安全に下山することが困難で厳しい状況に陥ってしまいました。
幸いその時は凄いテクニックを持った方たちに助けて頂き、無事帰還できたのですが・・・。
⇒ 【ロードバイク】山中でディレイラーハンガーが折れて困った話
そのスキルとはチェーン切りのみでチェーンを切断・再接続するものです。
ハンガー折れやチェーン切れ・チェーン捻れ等、チェーンが関わるトラブルに大変役立つと思います。
今回は見よう見真似で習得してみたこのスキルをざっくり紹介します。
尚、この方法は出先の非常事態のみで使う応急処置ですのでご注意を。
またこの方法を用いたチェーンは即刻交換しましょう。
必要な道具
- チェーン切り(携帯工具でOK)
- チェーン
今回は練習用に冒頭画像で用いたチェーンを利用します。
手順とやり方
- 任意の場所でチェーンを切断する
- ピンは抜き取らずプレート状に保持する
- 必要があればチェーンの長さを調整する
- 任意の場所でプレートに保持したピンでチェーンを接続する
チェーン切りを用いてチェーンを切断する
チェーン切りでチェーンを切断します。
注意するのはここで押し出すピンを再利用するため、抜き取らないことです。
ピンが抜けないよう、後半からは様子を見ながらチェーン切りを扱います。
ピンは抜き取らずプレート状に保持する
ピンの長さやチェーン切りから伝わる微妙な感触を頼りにチェーンを切断できるギリギリのポイントを探します。ちょこちょこ手でチェーンを引っ張り外せないかチェックしながらピンを少しずつ押し出しましょう。
プレート上にピンを保持したままチェーンを外します。
押し出しすぎるとピンが抜けてしまい再利用できないので要注意です。
裏側から見るとこんな感じ。
プレート上に保持することでピンを抜かなくてもチェーンを切断できます。
必要があればチェーンの長さを調整する
↑ピスト化した状態で写真のようなギア比になるのが理想的
リアディレイラーを取り外すと、チェーンはだらんとタレてしまいます。
チェーンの長さを調整して、安全に走れるようピスト化する必要があります。
なお、ここでチェーンの長さを適切に調整できると、走りやすいギア比に調整出来ます。
また、ハンガー折れや、チェーン捻じれの為にチェーンの長さを調整する必要がある場合、
故障箇所を取り除く必要がある時もここで行います。
チェーンを張った状態で、フロントインナー×リアが真ん中くらいのギア比になるよう出来れば走りやすくなりますが、感覚での作業になるので難しい場合は自走できる状態を優先しましょう。
任意場所でプレート上に保持したピンを用いてチェーンを接続する

チェーンの長さの調節等が済んだら任意の場所でチェーンを接続します。
プレート上に保持したピンをチェーン切りの内側にセットし、ピンを押し込みます。
ピンを押し込んでチェーンを再接続したら作業完了です。
まとめ : 装備が無い時の最終手段

ピンを再接続した箇所はやはり駆動が固くなります。
加えてメーカーが非推奨の裏技的接続法なので、出来れば使いたくない最終手段ですね。
やはり基本は装備をしっかり。
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