念願のVOLT800のアウトフロントマウント下部取付を1,500円で実現した

ハンドル周りをスッキリ。Garmin純製アウトフロントマウント下部にCATEYEライトを安価に取り付ける方法を見つけたので、読者の皆さんにも紹介します。
ポイントはレックマウントより安価に、そして軽量に実現できることです。
※Garmin純製アウトフロントマウントは既に持っているという前提です。
動機:レックマウントを導入する気にどうしてもなれなかった
洗練されたハンドル環境を作る上で選択肢に真っ先に上がるのはレックマウントだと思います。
ただ自分の場合、いくつか理由があってどうしても導入を先送りにしてしまっていました。
理由1:価格がとても高い
レックマウントはスタイリッシュで洗練されたイメージと高品質なイメージです。ただし相応に価格が高い。
多くのローディにとっての基本構成になっていると思われる「type19」+GoProアダプタ+CATEYEライトアダプタ+専用ベルの組み合わせでお値段は9000円前後。ハンドルをスッキリさせられるという目的の為に支払う金額としては、悩む人も多いハズ。
理由2:重量が重すぎる
多くの部品が耐久性を考慮に加えた金属製の為、重いとよく耳にします。
ロードバイクの世界ではお金をかけるほど軽量化できる傾向が一般にはあるのですが、レックマウントを導入するとハンドル周りはスッキリするが、代わりに重くなってしまうという課題がありました。値段と重さを考えるとどうしても二の足を踏んでしまうんですよね。
理由3:自分では強みである”拡張性の高さ”を活かせない
レックマウントの最大の強みは痒い所に手が届く、あらゆるニーズに基づいたパーツバリエーションの組み合わせです。
増設や延長、別機器の搭載など様々な形で工夫でき自分だけのカスタマイズができる拡張性の高さが魅力です。
ただ僕の場合、サイコンはGarminEdge530だけで買い替えの予定は当面無く、買い替えるとしてもやはりGarminになるでしょう。ライトも予算が苦しくなければCATEYE製のフラグシップ1灯式を一個設置するだけです。撮影機材を取り付ける予定も当面ありません。取り付けるなら専用ベル程度です。
そんな訳で、せっかくの拡張性の高さを活かす機会がまずありません。
主にこれらの理由から、レックマウントにこだわる必要が無いと考え直し、低コストで実現が見込めそうな純正ブラケットにライトを設置する手段を検討しました。
Amazon等で探せばGoproアダプタ付属のアウトフロントマウントが何種類も販売されてますが、イマイチ気に入らないので純製アウトフロントマウントで実現させることにしました。
仕組み
- Garmin純製アウトフロントマウント
- +Garminマウント
- +Goproアダプタ
- +Gopro規格CATEYEライトアダプタ
前述の通り、純正アウトフロントマウントはマウント下部構造が専用規格になっています。そのため市販で入手できるGoProアダプタ等をねじで取り付け出来ず、間にGarminマウントを挟む必要があります。
GoProアダプタを取り付けることができれば、あとはCATEYEのマウントをGoProアダプタに接続できれば実現できるわけですね。
重量
ユニット単体の重量

ユニット単体は各種固定ボルト込みで18g。Goproマウント部のみアルミ製で他は樹脂製なのでだいぶ軽いですね!
アウトフロントマウント込での重量

レックマウントのタイプ19だと約90gという話なので、安上がりにかなり軽量化出来てます。
そんなん誤差やんけと思う人も少なくないですが、私が執筆時運用しているハンドルは約160gの軽量カーボンハンドルで、せっかくのアドバンテージを相殺させたくありません。
必要なもの
Garmin純製アウトフロントマウント(Edge530~Edge1030仕様)
私が所有しているGarmin純正アウトフロントマウントはEdge530を購入した時に付属してきたものです。
樹脂製ですがしっかりしており、クランプ部にはシムを噛ませるためハンドルを痛めません。肉抜き加工が施されていて軽量です。
しかしEdge530〜1030から付属するアウトフロントマウントはマウント下部の構造がGarmin規格の専用拡張バッテリーを取り付ける仕様に変更されています。この部分を取り替えることはできません。一世代前の仕様ならばネジでGoProアダプタを直接取り付けることもできたようです。
CATEYE純製Gopro規格ライトアダプタ「544-5340 GPブラケット」
CATEYEが発売しているアウトフロントマウント(OF-200)のリペアパーツとして販売されているパーツです。こちらCATEYEマウントを搭載したGoProアダプタとして流用できる超優秀パーツです。

樹脂製ですが300円と超低価格で重要な機能を網羅しています。レックマウントを始めとする社外製品は純正CATEYEブラケットを分解してマウント部分のみを製品に移植して利用するパターンが多いのですが、こちらはその必要がありません。
金属の利用を最小限に留めているので重量は自ずと最小限になります。検証のしようがないのでイメージで語ることになりますが、CATEYE製品なので強度や耐久性も安心できるでしょう。

Garminマウント+Goproアダプターセット「Trigo Garmin Parts Bike Stopwatch Mount Holder」
核となるマウント下部アダプタとの接続は上記製品を使いました。
Amazonでは送料入れて変に高価ですが、Aliexpress等で送料込みで1200円で購入できるので、急ぎでなければそちらでの購入をおすすめします。
製品の概要
Garminマウント部は樹脂製、Goproアダプタ部はアルミ製
負荷がかかりやすそうなGoproアダプタ部分はアルミ製で出来ていて、ボルトのねじ込みでGarminマウントに固定する仕組みです。強度は問題ないと思います。安っぽさは感じません。
ロゴが無ければ完璧でした。ヤスリで削ればキレイに取れるんでしょうか?
Garminマウント部分は樹脂でできているので下方向に強烈な負荷をかければ固定ボルトごとぶっ壊れるかも?しれませんが意図しない限りそういうシチュエーションは想像できないですね。
補足:同機能の安心REC-MOUNTS製パーツもある
ちなみにREC-MOUNTSから同様の製品があります。こっちを買うのもありです。
ただしこちらの製品、公式HPでスペックを覗いてみると公称重量が本体14.6g、ボルトナット6.3gで、合わせて20.9gほどになるそうです。
組み立て
加工などは行わず、非常に簡単です。工具は一般的な六角レンチが必要です。以下のように行います。
- 「Trigo Garmin Parts Bike Stopwatch Mount Holder」の組み立て
- Goproアダプタ同士の連結
- アウトフロントマウントへの取り付け
- CATEYEライトの取り付け
「Trigo Garmin Parts Bike Stopwatch Mount Holder」の組み立て

当該製品はバラバラの状態で届くので組み立てが必要です。

といっても内容は至ってシンプル。ガーミンマウントの裏面にGoProアダプタをあてがって付属のネジ2つで固定するだけです。
アウトフロントマウントに取り付けたとき、GoProアダプタが正面を向くように向きだけ気をつけて取り付けて下さい。
Goproアダプタ同士の連結

「Trigo Garmin Parts Bike Stopwatch Mount Holder」と「544-5340 GPブラケット」を付属のボルトで連結します。それぞれに固定用のボルトが付属してますが、ぴったり嵌る前者付属のボルトで固定しました。
アウトフロントマウントへの取り付け

アウトフロントマウント下部はGarmin規格のオス側です。Garminサイコンを固定するように90度回転すればカッチリ固定できます。
CATEYEライトの取り付け

ブラケットに任意のCATEYEライトを取り付ければ完了です!
おわりに
以上がGarmin純製アウトフロントマウントにCATEYEのライトを安価に装着する方法です。
マウント部分がやや縦に太い印象になりますが安価&軽量に実現できました。
かかった費用内訳(執筆時)
No | 商品名 | 価格(円) | 備考 |
1 | Garmin純製アウトフロントマウント(Edge530~Edge1030仕様) | 0 | edge530J購入時の付属品 |
2 | CATEYE「544-5340 GPブラケット」 | 300 | アマゾンで購入 |
3 | 「Trigo Garmin Parts Bike Stopwatch Mount Holder」 | 1,200 | Aliexpressで購入 |
4 | 合計 | 1,500 |
純製アウトフロントマウントのGarminロゴが気に入っているのでこういう形で実現できて嬉しいです。ハンドル周りもスッキリしてかつ比較的軽量で実現できました。ベルはコラムに固定しました。
ここまで語っといてアレですが、実はほぼ同じ予算でGoproマウント付きの中華アウトフロントマウントなら簡単に買うことができます。
パーツの調達や組み立てが面倒に感じる方や、無名メーカーのロゴの主張が気にならない人はそういったものを探して買ってしまうのも一つの解決策かもしれません。