この記事は2015年8月19日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

【ロードバイク】フルクラム レーシング7のハブグリスアップ 『グリスアップ・組み立て編』

メンテナンス

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古いグリスを洗浄したハブ。ベアリングのシールドには「6903-2RS」と刻印されている。
これは規格品なので、ググれば日本製の同一製品が手に入る。
ベアリング圧入工具があれば日本製の精度の高いベアリングに打ち替えることも出来る。

Fulcrum Racing 7 (2014)グリスアップ完結編

※最近艦これの夏イベの方傾倒してましたが、このブログはロードバイクと写真のブログです

前回の続き
【ロードバイク】フルクラム レーシング7のハブグリスアップ 『スプロケット取り外し編』
【ロードバイク】フルクラム レーシング7のハブグリスアップ 『ハブ分解編』

さて、以上二編に渡りハブの分解まで行ってきました。
ここからは爆音ホイールとして有名なフルクラムレーシン7を静音化させるためにグリスアップ作業から組み立てまでをまとめて完結とします。

では、参ります。

フリーボディのグリスアップ

フリーボディーに圧入されている2つのベアリング

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フリーボディー内部に圧入されているシールドベアリングを雨水などの侵入から守るために、更にシールする形でAZウレアグリスをグリスガンを用いて塗布します。前記事でも紹介しましたがウレアグリスは極めて耐水性の強いグリスです。防水防塵処置として施しています。

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フリーボディに圧入されているもう一方のベアリングのシールド上にも適度にウレアグリスでシール処理します。
こちらはスプロケットを装着する側でロックリングの隙間などから粒子や水分を浴びやすい部位なので、ウレアグリスによるシール処理は結果的にベアリングの耐久性を向上させるものと考えています。

フリーボディのツメ、バネのグリスアップ

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この部分はラチェットと噛みあって音を発生させるパーツなので、念入りにグリスアップします。
具体的には駆動部のツメの各所、ツメを支えるバネリングの収まる溝です。
溝部は非常に細いのでグリスガンの使用が有効です。

⇒【ロードバイク】「AZ チッコイグリースガン」 徹底レビュー

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写真中央部がバネリングが収まる溝です。ツメの部分にもたっぷりウレアグリスを塗布しました。
フリーボディのグリスアップは以上で完了です。

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だいたいこんな具合で充分でしょう。

ハブのグリスアップ

ラチェット部のグリスアップ フェイズ1

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フリーボディのツメとハブのギザギザしているところが噛みあって音が出る。
この時発生する摩擦を低減し、音を抑えるのがグリスの役目です。爆音の根源はここにあるので、たっぷりウレアグリスを注入します。画像では分かりやすくするためシャフトを抜いていますが、シャフトを取り付けてからグリスアップしても構いません。

ラチェット部のグリスアップ フェイズ2

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ラチェット部のギザギザの溝一つ一つに丁寧にグリスを塗布してこんな感じ。
手作業だと面倒くさいです。グリスガンを買って本当に良かった。

ラチェット部のグリスアップ フェイズ3

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古いグリスを脱脂洗浄し、グリスアップしたシャフトをはめ込み、ハブに更にグリスを盛ります。少ないよりは多めに盛ったほうが良いと思います。。グリスを盛りすぎても問題はありません。盛りすぎたグリスはホイールの回転によってシャフトの周りに集合していきます。
ラチェット部のグリスアップは一旦これで終了です。

ハブのグリスアップ フェイズ4

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ラチェット部の反対側は特別グリスアップをしたところで何か変わるということはありませんがせっかくなのでグリスアップします。
画像で取り外されているパーツは「RS-012」、ベアリングを覆っているアルミパーツが「R4-005」です。「R4-005」も容易に取り外せます。するとシールドベアリングが露出するので、防水防塵目的のために古いグリスを脱脂洗浄し、ウレアグリスでシール処理を行いました。
「R4-005」で蓋をして、こちらがわ完了です。

尚、ベアリング内のグリスが弱ってるならグリスを交換してもいいでしょう。

フリーボディを仮取り付けし、ホイールを回転させる

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ここからは仕上げ作業です。

グリスアップしたフリーボディをハブにはめ込み、試験的にホイールを回転させます。
最初は相当量のグリスの影響で、無音で回転します。しかし何度も回している内にラチェット音が聞こえるようになります。そしたら再びフリーボディを引き抜いてください。

すると画像のようにグリスが均一化します。余分なグリスはシャフト中央部に集まっていることが分かりますね。これに特に処置は必要ありません。
画像ではハブの上縁の部分にグリスが余り塗られていないことが分かります。ここは雨水等が進入する経路になり得るので、ウレアグリスを塗布して
シール処理しましょう。

以上でハブのグリスアップ作業は完了です。
あとは元通りに組み上げていきます。

分解した手順の反対で組み上げていく

フルクラムレーシング7展開図
ハブのグリスアップが完了したら後は元通りに戻すだけです。
分解時の逆の手順を踏めば問題なく見上げられるはずです。
【ロードバイク】フルクラム レーシング7のハブグリスアップ 『ハブ分解編』

組み上がったら異常やガタが出てないか確認する

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全て組み上がったら以上などが無いかチェックです。
具体的には以下の点を注意してください。

  • スプロケットはスペーサー含め正しい組み合わせになっているか
  • シャフトが左右に動くことがないか(ガタが出ていないか)
  • その他分解前には認められなかった異常がないか確認

シャフトが左右に動く場合は「RS-012」の締め付け不足です。
玉当たりを気にするあまり緩めにしてしまうとシャフトが動いてしまいます。これを放置していると結果としてホイールにかかる負担が偏り、ベアリングが潰れるてしまうらしいので、この点は特に注意しましょう。

異常が認められなければ、ハブのグリスアップは成功です!

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楓鈴
この記事を書いた人

夜眠れず朝起きられない呪いを背負うサイクリストです🎐。
自然豊かで人が少ない、静かな所を走るのが好きです。
ANCHOR RS8 に乗ってます。EMU所属

他者との闘争心は人一倍ありませんが、自分への挑戦ということで時々頑張るためにヒルクライベントにも参加しています。
・2023年 富士ヒル 79分(ブロンズ)
・2024年 ハルヒル 52分

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