【ロードバイク】『レースに勝つための最強ロードバイクトレーニング』 著:高岡亮寛 感想

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『レースに勝つための最強ロードバイクトレーニング』 著:高岡亮寛
Canon EOS 50D SIGMA AF 17-70mm f/2.8-4 DC HSM OS macro

ホビーレーサーによる、評判通りの良書籍

読了したので感想まとめます。
結論から。
非常に良い本でした。自分はこれを参考書にします。

前回の購入時の記事でも説明したとおり、本書の注目するべき最大の点は
著者がプロではなく、会社勤め&家族持ちのサラリーマンであること
それ故、他の書籍にはない素晴らしい特徴があり、好感が持てました。

著者は自身をホビーレーサーと名乗っていますが、大きな大会でプロを喰って優勝するというプロ並みの実力者ですので、正確には「セミプロ」あるいは「ハイアマチュア」と呼んだほうが良い気がしますね。

競技・趣味の「ロードバイクの二面性」を理解している

前述のとおり、著者はプロではありません。
だからこそ、プロのように生活が掛かっているというプレッシャーを感じません。
一方で、プロのように多くの時間をトレーニングに当てることが出来ません。
しかし、サプライヤーやチームのしがらみが無く、機材を自由に選択し、楽しむことができます。

つまり、「競技としてのロードバイク」と「趣味としてのロードバイク」の二面性を理解しています。
プロと一般の狭間にいるからこそ、それぞれの違いを理解し、フレキシブルな提案をができるんです。

文章を読んでいると、著者のこのような考えを端々から感じ取ることが出来ます。

読み手に反感を与えない文章

ロードバイクの多くの分野には”絶対的な正解が無い”ことを理解して主張している

ロードバイク関連書籍の多くは、一般論のみを述べるか、「~するべきだ。」というものが多いです。
しかし、ロードバイクの世界には絶対的な正解が少ないものです。

例えば、ポジションや落差、機材においても、一般論が存在するものの、プロの世界ではそれに全く逆行した方法を採用しておきながら、優秀な成績を勝ち取る選手が数多く存在する現実があります

著者はそういった例示をしっかりと行った上で「私は~している。」や「~がいいでしょう。」という提案や推奨という主張の形をとっていて、押し付けがましさを一切感じませんでした

公私の両立から機材、フォームや睡眠まで詳しく言及

読む前は、本書籍のタイトルから、内容の殆どがトレーニングメニュー等なのかと思っていました。
しかし実際は、仕事とトレーニングの両立に対する考え方から、機材選び、ポジション、フォーム、ペダリング、パワー、そして睡眠・食事などに関する記述が3分の2以上を占めています。

それら内容は初心者向けの平易なものではなく、”速く、強くなりたい”という人向けの凝ったものです。
とても参考になるし、面白い。すごく勉強になりました。

練習メニュー内容は、初心者には経済的に難しいものが目立つ

著者は特にパワーを客観的な指標として最も良いとし、自らを「パワーメーター依存症」としています。
そのため、どうしてもパワーに関する記述が大きくなっています。
また、ローラー台推奨のメニューが多いです。

あくまでもホビーレーサーで優秀な成績を残したい人に向けて書かれている書籍なので
そのために資本投資が出来る人がメイン対象となってしまうのでしょう。

自分を含む”ロードバイクひと通りは買ったけどお金が底をつきました(^q^)”というような、手元にパワーメーターはおろかGarminもローラー台も無いようなライダーでも、書かれている通りの内容を実践できるメニューはあまり組み込まれていないです。

それでも非常に勉強になる書籍

上記のようにローラー台やパワーメーターが推奨されるメニューが中心ですが、内容が複雑で難しいものではないので、読み手が自身の環境に合わせてメニューを工夫・改変し、実践可能です。

またトレーニングメニューに限らず、あらゆる分野で、読み手の自由性を尊重し、自分なりの工夫が可能な書き方をしているので、「教科書」ではなく「参考書」として活用できると思いました

個人的には、購入時のファーストインプレッション
「トレーニング本はこれ一本でいいじゃないかと思える良本」
という印象を最後まで持つことが出来ました。

自分はこの書籍をロードバイクの参考書兼教科書として決定。
この一冊と、あとはメンテ本一冊の二冊でロードバイク書籍は充分だろうと考えています。

この本をオススメできる人・出来ない人

【オススメできる人】

  • 初心者から中級者、特に社会人以上
  • トレーニングに大きく時間を割けない人
  • ホビーレーサーでもそれなりの実力を付けたい人

【おすすめできない人】

  • 自称ガチ勢
  • 科学的な根拠等が無いと何事も納得出来ない人
  • 物事を白黒としないと気がすまない人
  • より「教科書」的性質の書籍が好みの人

レースに勝つための最強ロードバイクトレーニング
高岡 亮寛
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楓鈴
この記事を書いた人

夜眠れず朝起きられない呪いを背負うサイクリストです🎐。
自然豊かで人が少ない、静かな所を走るのが好きです。
ANCHOR RS8 に乗ってます。EMU所属

他者との闘争心は人一倍ありませんが、自分への挑戦ということで時々頑張るためにヒルクライベントにも参加しています。
・2021年 富士ヒルブロンズ(88分)
・2021年 ハルヒル単独56分台(自主開催)

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